スカイウェブはスクータなのでファイナルギアが存在します。
普通のバイクでいう所のドリブンスプロケに相当するモノですが形状的には車のデフによく似た構造(ちょっと強引ですが)になっていてケース内部にオイルが満たされていてその中で歯車が回っている格好になっています。
普通はあまり交換するような箇所ではありませんが構造を考えるとかなり過酷な働きをするオイルなので今回は交換してみました。
ギアと歯車が回ってれば磨耗して鉄粉が出る予定・・
熱も入るのでオイルだって痛むはずですから。
左側のリアアンダーカウルを外してドライブベルトのハウジングを外します。
フロアステップのゴムを剥がして下ににあるビスを2本、
車体下のビスを2本、タンデムステップにあるネジを外すとカウルが外れます。
爪がちょっと強めにかかってますがよく見ながらマイナスドライバーでこじると
簡単に外れます。そしてハウジングの5本のネジとダクトのネジを1本。
似たようなネジですけれど長さが違うので位置を忘れないように。
本当はハウジングを全部外すと写真映りがいいんですが作業を優先して。
この状態でギアオイルのドレンにアクセス、交換が可能です。
もうこの画像で見えているんですけど見づらいので小さく矢印。
矢印の所から見た拡大です。ここがギアオイルのドレンと注入口になります。
この画像では見えませんが200mlと刻印を挟んで下がドレン。上が注入口です。何か文字が入ってる黒いのがドライブベルトです。
ハウジングをずらした状態で他のボルトを緩められるとは思えませんが
ここ以外のボルトはギアボックスのボルトなので緩めないように注意。
交換の為にはドレンを緩めてオイルを抜いた後、閉めて
上のボルトを緩めて新しいオイルを入れるだけ。
抜いたオイルの画像もあるにはあったのですが分かり辛いので割愛。
色は真っ黒でやっぱり乳化の痕跡があり、手触りはサラサラでした。
さて・・オイルを入れよう。と思ったら注入口が真横を向いていてしばし硬直。
どうしよう・・。
と、困ってショップの店長さんに相談。注射器を貸してくれるというので
有り難く借用。左画像のモノを使って注入口から注入。
ゴムホースでオイルを吸っては注入口に入れ・・と何度か繰り返す。
新しいオイルは結構粘度がありなかなか入っていかない。
思ったより大変。それでも何度か繰り返すうちに200ml全量を注入完了。
新しいオイルがギア全体に行き渡るように後輪を手で回して馴染ませてから
元通りに組み付けて作業完了。
交換後は心持ち軽くなった気がします。
特にクラッチが離れた後の転がりで実感出来、高速域の伸びも若干良好になりました
ギアオイルは4輪用のエンジンオイルでもいいのですが
今回は円陣屋至高のSCOOT(100mlを2本)を東京堂さんで購入。
作業は東京堂さんのピットをお借りしました。
この場をお借りして・・ありがとうございました。